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PENTAX SPの露出計が動かない理由とは?原因・修理・代替方法を紹介!

写真系

PENTAX SPやSPFは、クラシックなフィルムカメラとして今も人気がありますが、「露出計が動かない」「適切なアクセサリーは?」「中古で買うならどれがいい?」など、気になる点も多いですよね。

本記事では、PENTAX SPの露出計のトラブルシューティングや修理方法、相性の良いアクセサリー、おすすめのレンズ、フィルムの選び方などを詳しく解説します。

また、中古市場での相場や購入時のチェックポイント、SPOTMATICとSPFの違いについてもご紹介。PENTAX SPシリーズをより快適に使いこなすための情報が満載です!

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  1. 露出計のトラブルシューティング
    1. 動かない原因は?
      1. 電池の問題
      2. 接触不良の問題
      3. 内部故障の問題
    2. 故障の診断と修理方法
    3. 自分でできる点検方法
  2. PENTAX SPのアクセサリー
    1. 実用的なアクセサリー一覧
      1. ストラップ
      2. レンズフィルター
      3. 三脚
      4. レリーズケーブル
      5. カメラケース
    2. おすすめのレンズ
      1. SMC Takumar 50mm F1.4
      2. SMC Takumar 28mm F3.5
      3. Super-Takumar 135mm F3.5
      4. Helios 44-2 58mm F2
    3. フィルムと用品の選び方
      1. フィルムの選択
      2. 現像サービスの選び方
      3. 光漏れ対策グッズ
  3. ペンタックスSPFの使い方
    1. 初めての方へ使い方ガイド
      1. 基本操作の流れ
    2. 露出計の設定方法
      1. 露出計を動作させる手順
    3. 撮影時の注意点
      1. 光の条件に注意する
      2. フィルムの巻き戻しに注意
      3. レンズの清掃と保管
      4. シャッターのメンテナンス
  4. ペンタックスSPFの中古市場
    1. 中古の相場と価格
      1. 価格帯の目安
      2. 販売ルートごとの価格の違い
    2. ヤフオク!での出品と落札
      1. ヤフオク!での出品状況
      2. 落札時のポイント
    3. 中古品購入時のチェックポイント
      1. 外観のチェック
      2. 動作確認のポイント
      3. レンズの状態チェック
      4. フィルム室の確認
    4. まとめ
  5. PENTAX SPOTMATICとSPFの違い
    1. 構造と機能の違い
      1. 1. 露出計の違い
      2. 2. ファインダーの見やすさ
      3. 3. 電池の違い
    2. レンズの互換性
      1. SMC Takumarレンズの活用
    3. 選ぶ際のポイント
      1. SPOTMATICシリーズがおすすめの人
      2. SPFがおすすめの人
    4. まとめ
  6. 全体のまとめ
    1. 1. PENTAX SPの露出計トラブルシューティング
    2. 2. PENTAX SPのアクセサリーとレンズ選び
    3. 3. PENTAX SPFの使い方
    4. 4. PENTAX SPFの中古市場と選び方
    5. 5. PENTAX SPOTMATICとSPFの違い

露出計のトラブルシューティング

動かない原因は?

PENTAX SPの露出計が動作しない原因は、主に 電池の問題、接触不良、内部故障 の3つに分類されます。それぞれの詳細を見ていきましょう。

電池の問題

  1. 電池の劣化または未装填
    • 長期間使用していないと、電池が完全に消耗していることがあります。
    • 電池が正しく入っていない場合も、露出計は動作しません。
  2. 水銀電池の代替品問題
    • PENTAX SPは PX400(1.35Vの水銀電池) を使用する設計ですが、現在は販売されていません。
    • 代替としてLR44(1.5Vのアルカリ電池)やSR44(1.55Vの酸化銀電池)が使われる ことが多いですが、電圧の違いが影響を及ぼす可能性があります。
    • 電圧調整アダプター(MR-9アダプターなど)を使用すると、適正な電圧で動作しやすくなります

接触不良の問題

  1. 電池接点の汚れや酸化
    • 電池室の金属端子が酸化していると、電気が正常に流れず露出計が作動しません。
    • 綿棒や接点復活剤で清掃すると改善することがあります
  1. バッテリーカバーの緩み
    • バッテリーカバーが少しでも緩んでいると、接触不良を起こし露出計が作動しないことがあります。
    • しっかり締め直すだけで改善することもあるので、確認しましょう

内部故障の問題

  1. CdS(硫化カドミウム)受光セルの劣化
    • PENTAX SPの露出計はCdS受光素子を使用していますが、経年劣化により感度が低下することがあります
    • 受光セルが完全に機能しなくなると、露出計は動作しません
  2. 露出計の回路や差動電流計の断線
    • 回路のどこかが断線していると、露出計の針が動かなくなります
    • 内部のハンダ付けが剥がれている可能性もあります
  3. シャッター速度ダイヤルの問題
    • PENTAX SPの露出計は、シャッター速度ダイヤルを回すことで電源が入る仕組みになっています。
    • ダイヤル内部の接点が摩耗すると、露出計が作動しなくなることがあります

故障の診断と修理方法

露出計が動作しない場合、以下の手順で故障を診断できます。

  1. 電池の交換と装填確認
    • 新しい電池(SR44推奨)に交換 し、正しく装填されているか確認します。
    • MR-9アダプターを使用して電圧を調整する と、より安定した動作が期待できます。
  2. 接点の清掃
    • 電池室の端子を綿棒やアルコールで拭き、酸化物を除去 します。
    • 接点復活剤を少量使用すると、より効果的です
  3. 簡易テスト
    • カメラを軽く揺すり、露出計の針が動くか確認 します。
    • レンズを取り付けた状態で絞り環を回し、露出計の針が反応するか確認 します。
  4. 内部回路のチェック(上級者向け)
    • 露出計の導通をテスターで測定 し、回路の異常を調べます。
    • ハンダが剥がれている場合、再ハンダ付けが必要になります
  5. 修理が必要な場合
    • 自己修理が難しい場合は、専門のカメラ修理業者に依頼するのがベスト です。
    • 特に CdS受光セルの交換や回路修理は、高度な技術が必要 です。

自分でできる点検方法

  1. 電池と接点の確認
    • 新しい電池を入れてみる(電圧調整アダプターがあればより良い)。
    • 電池室の端子を清掃する(接点復活剤を使うのも有効)。
  2. 露出計の動作確認
    • レンズを取り付けた状態で、絞り環やシャッター速度を変更し、露出計の針が反応するか 見る。
    • シャッター速度ダイヤルを何度か回してみる(内部の接点が復活することがある)。
  3. 簡易ショートテスト
    • バッテリー端子に直接電圧を流し、露出計の針が動くかテスト する。
    • 針が動くなら接触不良、動かないなら回路か受光セルの故障の可能性が高い
  4. 室内と屋外での測光テスト
    • 暗い場所と明るい場所で露出計が変化するか確認
    • 反応しない場合は、CdS受光セルの故障が疑われる。                                 

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PENTAX SPのアクセサリー

PENTAX SPは、フィルムカメラならではのアクセサリーが豊富に揃っています。

撮影をより快適にするアイテムや、画質向上のためのアクセサリーを活用することで、カメラの性能を最大限に引き出せます。

ここでは、実用的なアクセサリー、相性の良いレンズ、フィルムや撮影用品の選び方について紹介します。

実用的なアクセサリー一覧

PENTAX SPを使う上で役立つアクセサリーには、撮影の快適さを向上させるものや、カメラの保護に役立つものがあります。

ストラップ

フィルムカメラはデジタルカメラに比べて重いため、しっかりとしたストラップを使うことで、長時間の撮影でも快適に持ち運ぶことができます

PENTAX SPには、クラシックなレザーストラップや、クッション性のある布製ストラップがよく合います。

レンズフィルター

レンズを保護し、写真の仕上がりを向上させるために、以下のようなフィルターを使うのがおすすめです。

  • UVフィルター:レンズの保護目的で使用。ほこりや傷から守る役割も。
  • NDフィルター:光の量を減らし、明るい環境でも適正露出を確保できる。
  • CPL(偏光)フィルター:反射を抑えて、空の青さや水面の透明感を際立たせる。

三脚

フィルムカメラはブレに弱いため、低速シャッターを使用する際には三脚が必須です。PENTAX SPは金属製ボディのため、ある程度しっかりした三脚を選ぶと安定します。

レリーズケーブル

長時間露光や夜景撮影をする際に、シャッターを押す振動を防ぐための必須アイテムです。手ブレを最小限に抑え、よりクリアな写真を撮影できます。

カメラケース

PENTAX SPは丈夫なカメラですが、長年使うためには適切な保護が必要です。純正のレザーケースや、クッション性のあるカメラバッグを活用すると、持ち運び時のダメージを防げます。


おすすめのレンズ

PENTAX SPはM42マウントを採用しているため、多くの交換レンズが使用できます。その中でも、特に評価が高いレンズをいくつか紹介します。

SMC Takumar 50mm F1.4

PENTAXの標準レンズとして定評があり、美しいボケ味と高い描写力が魅力です。ポートレートやスナップ撮影に最適で、開放F1.4の明るさにより、暗い場所でも撮影しやすいのが特徴です。

SMC Takumar 28mm F3.5

広角レンズとして人気があり、風景や建築写真を撮るのに適しています。逆光にも強く、色の再現性も高いため、旅行撮影などにもおすすめです。

Super-Takumar 135mm F3.5

中望遠レンズで、ポートレートや風景撮影に最適です。適度なボケ感が得られ、コンパクトで持ち運びやすいのも特徴です。

Helios 44-2 58mm F2

ロシア製のオールドレンズで、PENTAX SPに装着すると独特なぐるぐるボケが楽しめることで知られています。クラシックな描写を楽しみたい方におすすめです。


フィルムと用品の選び方

PENTAX SPで撮影する際は、フィルムの種類や撮影環境に応じた用品選びも重要です。

フィルムの選択

フィルムはISO(感度)によって特性が異なります。撮影する環境や目的に応じて、最適なフィルムを選びましょう。

  • ISO100~200:日中の屋外撮影向け。粒状感が少なく、解像度が高い。
  • ISO400:オールラウンドで使いやすく、少し暗い場所でも対応可能。
  • ISO800以上:夜間や室内撮影に適しており、手持ち撮影でもブレにくい。

カラーとモノクロの違いもポイントです。カラーは鮮やかな発色を楽しめる一方、モノクロはクラシックな雰囲気を表現しやすいので、好みに応じて使い分けましょう。

現像サービスの選び方

フィルム写真は撮影後に現像が必要です。

  • 一般的なラボ(カメラ店や専門店):安定した品質で現像できる。
  • 自家現像:自分で現像液を使い、暗室で仕上げる。コストはかかるが、フィルムの仕上がりを自由にコントロールできる。

光漏れ対策グッズ

古いフィルムカメラでは、モルトプレーン(遮光材)が劣化していることが多いため、交換することで光漏れを防げます。モルトの交換は比較的簡単なので、自分でメンテナンスするのもおすすめです。


PENTAX SPは、適切なアクセサリーやレンズを活用することで、より快適に撮影が楽しめます。特にオールドレンズやフィルム選びは、撮影の仕上がりに大きく影響するため、自分の撮影スタイルに合わせたアイテムを選ぶと良いでしょう。

ペンタックスSPFの使い方

PENTAX SPF(Spotmatic F)は、初心者でも扱いやすいフィルムカメラですが、基本的な操作を理解することで、よりスムーズに撮影を楽しむことができます。ここでは、使い方の基本、露出計の設定方法、撮影時の注意点について詳しく解説します。

初めての方へ使い方ガイド

基本操作の流れ

  1. フィルムの装填
    • 底部のフィルム巻き戻しレバーを引き上げ、裏蓋を開ける。
    • 35mmフィルムをセットし、スプロケットにしっかりとフィルムを巻きつける。
    • 裏蓋を閉じ、巻き上げレバーを動かしてフィルムを正しくセットする。
  2. レンズの装着
    • M42マウントのレンズをカメラに取り付ける。
    • 時計回りに回してしっかり固定する。
  3. シャッター速度の設定
    • シャッター速度ダイヤルを回して、適切な速度に設定する。
    • 一般的に、手持ち撮影では1/60秒以上が推奨される。
  4. 絞りの調整
    • レンズの絞りリングを回してF値を設定する。
    • 背景をぼかしたい場合はF値を小さく(開放)、シャープな画像にしたい場合はF値を大きく(絞る)設定する。
  5. ピント合わせ
    • ファインダーを覗きながら、レンズのフォーカスリングを回して被写体にピントを合わせる
    • SPFのファインダーにはスプリットスクリーンが搭載されていないため、全体のピントの山を見ながら調整する。
  6. シャッターを切る
    • ピントと露出を確認し、シャッターボタンを押して撮影する。
    • シャッターを切ったら、巻き上げレバーを動かして次のコマへ進める

露出計の設定方法

PENTAX SPFの露出計は、レンズ開放測光方式を採用しており、従来のPENTAX SPと異なり、絞り込みボタンを押さなくても露出計が動作するのが特徴です。露出計を正しく設定し、適正な露出で撮影する方法を解説します。

露出計を動作させる手順

  1. 電池を入れる
    • SPFは水銀電池(PX625 1.35V) を使用する設計だが、現在は販売されていない。
    • 代替としてSR44やLR44を使用する場合、電圧が違うため露出計の値が変わる可能性がある
    • 電圧調整アダプター(MR-9アダプター)を使うと安定した測光が可能
  2. 露出計のON/OFF
    • SPFの露出計は、フィルム感度(ISO)ダイヤルを引き上げて設定すると自動で作動する。
    • シャッター速度ダイヤルを回すことで、露出計の電源が入る仕組みになっている。
  3. 適正露出の確認
    • ファインダー内の露出計の針を確認し、中央にくるように絞りやシャッター速度を調整する。
    • 針が上に行きすぎている場合は明るすぎ(オーバー)、下すぎる場合は暗すぎ(アンダー)
  4. ISO(感度)の設定
    • 使用するフィルムのISO値を、シャッター速度ダイヤルの外周にあるISO設定リングで調整する。
    • ISO感度に応じて適正露出が変わるため、フィルムを変えたら必ず設定を確認する
  5. 逆光時の調整
    • 逆光では露出計が誤作動することがあるため、+1〜+2段明るめに設定するのがおすすめ
    • もしくは、手動でシャッタースピードや絞りを調整して補正する。

撮影時の注意点

光の条件に注意する

フィルムカメラはデジタルカメラのように即座に画像を確認できないため、光の状況をしっかり把握することが重要です。

  • 日中の撮影:ISO100やISO200のフィルムが適しており、シャッター速度を速めに設定する。
  • 夕方や曇りの日:ISO400以上のフィルムを使用し、シャッター速度を1/60秒以上にするのが理想的。
  • 室内や夜景撮影:ISO800以上のフィルムを使用し、三脚やレリーズケーブルを活用するとブレを防げる。

フィルムの巻き戻しに注意

撮影が終わったら、フィルムを巻き戻さずに裏蓋を開けないように注意しましょう。誤って開けると、撮影した写真がすべて感光してしまいます。

  • フィルム巻き戻しクランクをゆっくり回し、フィルムが完全に戻ったことを確認してから裏蓋を開ける。
  • 強く引っ張りすぎるとフィルムがちぎれることがあるので注意。

レンズの清掃と保管

  • レンズのホコリや汚れを定期的にクリーニングすることで、画質を保つことができる。
  • 使用後は乾燥した場所に保管し、カビの発生を防ぐために防湿ケースを利用すると良い

シャッターのメンテナンス

  • 長期間使わないとシャッターの動作が悪くなることがあるため、定期的にシャッターを切って動作確認をする。
  • シャッター幕に異常がある場合は、専門のカメラ修理店に相談するのがおすすめ

ペンタックスSPFの中古市場

PENTAX SPFは、フィルムカメラの中でも人気が高く、中古市場で多く流通しています。

しかし、状態によって価格が大きく変動し、注意すべきポイントも多いため、事前にしっかりと情報を把握しておくことが重要です。

ここでは、中古の相場と価格、ヤフオク!での出品・落札状況、中古品を購入する際のチェックポイントについて詳しく解説します。

中古の相場と価格

ペンタックスSPFの中古価格は、状態や付属品の有無、販売店の保証の有無によって大きく変わります。以下のような要因で価格が異なります。

価格帯の目安

  • ジャンク品(修理が必要なもの):3,000円〜8,000円
  • 動作確認済み・軽微な傷あり:10,000円〜20,000円
  • 美品・メンテナンス済み:25,000円〜40,000円
  • オーバーホール済み・保証付き:40,000円〜60,000円

一般的に、露出計が正常に動作している個体は価格が高めになり、シャッターや巻き上げ機構に問題があるものは安価に取引されることが多いです。

また、純正レンズやケースが付属する場合は、相場よりも若干高くなる傾向があります。

販売ルートごとの価格の違い

  • 中古カメラ専門店:価格は高めだが、整備済みで保証付きのため安心感がある。
  • ヤフオク!・メルカリ:比較的安く入手できるが、個人出品のため動作保証がないことが多い。
  • リサイクルショップ:価格は安いことが多いが、専門的なチェックがされていないためリスクがある。

ヤフオク!での出品と落札

ペンタックスSPFは、ヤフオク!やメルカリなどのオークションサイトやフリマアプリで頻繁に取引 されています。

特にヤフオク!では、状態に応じた幅広い価格帯の出品が見られます。

ヤフオク!での出品状況

  • ジャンク品(部品取り用):1,000円〜5,000円で出品されることが多い。
  • 動作未確認品:5,000円〜12,000円で出品されるが、動作保証がないため注意が必要。
  • 動作確認済み品:15,000円〜30,000円の価格帯が多く、露出計が動作するものはやや高め。
  • 整備済み・美品:30,000円以上で落札されることが多く、信頼できる出品者から購入すると安心。

落札時のポイント

  • 出品者の評価をチェックし、信頼できる取引相手か確認する。
  • 「動作確認済み」「シャッター異常なし」「露出計作動」などの記載があるかチェックする。
  • 写真が多く掲載されている商品を選ぶ(傷や汚れの状態を確認できるため)。
  • 返品・返金対応の有無を確認し、リスクを抑える。

中古品購入時のチェックポイント

中古のペンタックスSPFを購入する際には、以下のポイントを確認すると失敗を避けることができます

外観のチェック

  • ボディの傷や凹みがないか
    → 大きな凹みがある場合、内部機構にもダメージが及んでいる可能性がある。
  • ファインダーの状態を確認
    → カビや曇りがあると、撮影時の視認性が悪くなるため注意。

動作確認のポイント

  • シャッターの動作
    → 全速(1/1000秒〜B)が正常に作動するか。異常に遅い・固い場合は要注意。
  • 露出計の動作
    → 露出計が正常に動くか確認。動かない場合、電池の問題か内部故障の可能性がある。
  • フィルム巻き上げレバー
    → スムーズに動作するか。引っかかる場合、内部のギアが摩耗している可能性がある。

レンズの状態チェック

  • カビ・クモリ・傷の有無
    → レンズにカビや曇りがあると、撮影時に画質に影響を及ぼす。
  • 絞り羽根の動作
    → スムーズに開閉するか確認。動作が遅い場合、油染みが発生している可能性がある。

フィルム室の確認

  • モルトプレーン(遮光材)の劣化
    → 劣化していると光漏れの原因になるため、交換が必要。
  • フィルム送りの動作
    → フィルムがスムーズに巻き上がるか、カメラを開けた状態で確認する。

まとめ

ペンタックスSPFは中古市場で比較的安価に入手できるが、状態によって価格が大きく異なり、事前のチェックが重要です。

特に、シャッター・露出計・ファインダーの状態を確認し、信頼できる販売店や出品者から購入することが成功のポイントです。

  • 中古価格は3,000円〜60,000円と幅広い
  • ヤフオク!では動作確認済み品が15,000円〜30,000円で取引されることが多い
  • 購入時はシャッター、露出計、フィルム巻き上げの動作をしっかりチェックする
  • 整備済み・保証付きの個体を選ぶと安心

PENTAX SPOTMATICとSPFの違い

PENTAX SPOTMATIC(SPシリーズ)とSPF(Spotmatic F)は、どちらもアサヒペンタックスが製造したフィルム一眼レフカメラで、基本的なデザインは共通しています。

しかし、露出計の方式やレンズの対応範囲など、いくつかの違いがあります。

ここでは、それぞれの構造や機能の違い、レンズの互換性、どちらを選ぶべきかについて詳しく解説します。


構造と機能の違い

SPOTMATIC(SPシリーズ)とSPFには、以下のような主な違いがあります。

項目SPOTMATIC(SP, SPII, SPIIa)SPF(Spotmatic F)
発売年1964年(SP)、1971年(SPII)1973年
露出計絞り込み測光開放測光
対応レンズM42マウント(絞り込み測光)SMC Takumar(開放測光対応)
ファインダー基本的に同じだが、SPFは開放測光のため見やすい
シャッター速度B〜1/1000秒B〜1/1000秒(同じ)
電池PX400(水銀電池 1.35V)PX625(水銀電池 1.35V)

1. 露出計の違い

SPOTMATICシリーズは、絞り込み測光を採用しています。

つまり、露出計を作動させる際には、レンズの絞り込みボタンを押す必要があるため、やや手間がかかります。

一方、SPFは開放測光に対応しており、対応レンズ(SMC Takumar)を装着すれば、ボタンを押さなくても露出計が自動で適正露出を測ることができるようになりました。

2. ファインダーの見やすさ

SPOTMATICシリーズは絞り込み測光のため、測光時にはファインダーが暗くなります。

これに対して、SPFでは開放測光のため、測光時もファインダーが明るい状態を保てるというメリットがあります。

3. 電池の違い

SPOTMATICシリーズはPX400という水銀電池を使用していましたが、SPFではPX625という別の水銀電池を採用しています。

ただし、どちらも現在は販売されておらず、代替電池や電圧変換アダプターが必要になります。


レンズの互換性

PENTAX SPOTMATICシリーズとSPFは、どちらもM42スクリューマウントを採用していますが、開放測光の違いにより、レンズの対応状況が異なります。

レンズ種類SPOTMATIC(SP, SPII, SPIIa)SPF(Spotmatic F)
Super-Takumar〇(絞り込み測光のみ)〇(絞り込み測光のみ)
SMC Takumar〇(絞り込み測光のみ)〇(開放測光対応)
他社製M42レンズ〇(絞り込み測光)〇(絞り込み測光)

SMC Takumarレンズの活用

SPFは開放測光を行うために、「SMC Takumar」レンズに対応するための電気接点が搭載されています。

これにより、SMC Takumarレンズを装着すると、自動的に開放測光が行われ、露出計がスムーズに動作するようになります。

一方、SPOTMATICシリーズにSMC Takumarを装着した場合、開放測光はできず、通常の絞り込み測光となるため、SPFほどの使いやすさはありません。


選ぶ際のポイント

SPOTMATICシリーズとSPFのどちらを選ぶべきかは、使いやすさや撮影スタイルによって変わります。

SPOTMATICシリーズがおすすめの人

  • クラシックな撮影スタイルを楽しみたい人
    → 絞り込み測光による操作感がフィルムカメラらしく、マニュアル撮影を楽しめる。
  • より安価なモデルを探している人
    → SPFよりも市場価格が安いことが多く、比較的手軽に入手できる。
  • オールドレンズを多用する人
    → 他社製M42レンズを使う場合は、SPOTMATICでも十分対応可能。

SPFがおすすめの人

  • できるだけ手軽に撮影したい人
    → 開放測光が可能なため、撮影時に絞り込みボタンを押す手間が省ける。
  • 純正のSMC Takumarレンズを活用したい人
    → SMC Takumarを使うことで、露出計がスムーズに機能する。
  • ファインダーを明るく使いたい人
    → SPFは開放測光のため、測光時でもファインダーが暗くならない。

まとめ

PENTAX SPOTMATICとSPFには、見た目は似ているものの、露出計の方式やレンズの対応範囲に大きな違いがあります。

  • SPOTMATICシリーズ(SP, SPII, SPIIa)は、絞り込み測光のため、撮影時に一手間かかるが、クラシックな操作感を楽しめる。
  • SPF(Spotmatic F)は、開放測光が可能で、SMC Takumarレンズを活用すればよりスムーズな撮影ができる。
  • オールドレンズを多用するならSPOTMATICシリーズ、純正レンズを活かして快適に撮影するならSPFがおすすめ。

どちらを選んでも、フィルムカメラの魅力を十分に味わえるので、自分の撮影スタイルに合ったモデルを選ぶと良いでしょう!

全体のまとめ

1. PENTAX SPの露出計トラブルシューティング

  • 動かない原因は、電池の問題、接触不良、内部故障が主な要因。
  • 修理方法として、電池交換・接点清掃・導通チェックを行う。
  • 露出計が動かない場合は、CDS受光素子や回路の故障が疑われるため、修理店への相談が必要

2. PENTAX SPのアクセサリーとレンズ選び

  • 便利なアクセサリーとして、ストラップ・レンズフィルター・三脚・レリーズケーブルなどがある。
  • おすすめのレンズは、SMC Takumar 50mm F1.4(ポートレート向け)、28mm F3.5(風景向け)など。
  • フィルムの選び方として、ISO100~200(晴天向け)、ISO400(万能型)、ISO800以上(暗所向け)を選ぶと良い。

3. PENTAX SPFの使い方

  • SPFは開放測光方式を採用し、露出計の操作が簡単
  • シャッター速度・ISO設定・フィルム巻き上げなどの基本操作を押さえると、スムーズに撮影できる
  • フィルム巻き戻し時のミスに注意し、レンズやシャッターのメンテナンスも定期的に行う

4. PENTAX SPFの中古市場と選び方

  • 中古価格は3,000円~60,000円と幅広く、状態によって異なる
  • ヤフオク!では、動作確認済みのものが15,000円~30,000円程度で取引されている
  • 購入時は、シャッター・露出計・フィルム巻き上げ・レンズの状態をチェックするのが重要

5. PENTAX SPOTMATICとSPFの違い

  • SPOTMATICは絞り込み測光、SPFは開放測光で操作がスムーズ
  • SMC Takumarレンズを活かしたいならSPF、他社M42レンズを使うならSPOTMATICもアリ
  • 操作の手軽さを求めるならSPF、クラシックな撮影体験をしたいならSPOTMATICがおすすめ

PENTAX SPシリーズは、中古市場でも人気が高く、適切なメンテナンスとアクセサリーを活用すれば、今でも十分に楽しめるカメラです! 本記事を参考にして、ぜひフィルムカメラの魅力を存分に味わってください!

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